1 研究主題 |
生き生きと学び,確かな学力を身に付ける子どもの育成 −国語科において,言語活動を効果的に取り入れた授業実践を通して− |
2 研究の目標 |
国語科の学習において,基礎的・基本的な知識・技能を活用して子どもたちの論理的思考力を高めるような言語活動の工夫を考え,授業実践に生かす。 |
3 研究仮説 |
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国語科の授業において,基礎的・基本的な知識・技能を活用するような言語活動や学び合いの場を取り入れることによって,子どもたちの論理的思考力は高まり,確かな学力が身につくであろう。 |
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4 研究の方針 |
本校では,「主体性,創造性に富み,心豊かで,心身ともにたくましい児童の育成」を教育目標に掲げ,目ざす児童像として,「知的好奇心にあふれる子ども」「自分を表現できる子ども」を設定している。その具現化のためには,実生活に生きて働き,各教科等の基本となる国語の能力を高めることが求められている。 昨年度は,北杜市学力到達度検査(CDT)の結果を分析し,「授業改善プラン」を作成し,研究を進めていった。しかし,研究対象教科が国語と算数の2教科あったため,部会研究中心になってしまった。また,市の学力テストの結果を分析し「授業改善プラン」を作成することには無理があることが分かってきた。そこで,平成23年度は研究対象教科を国語科に絞り,昨年度までの研究を継続・発展させていきたい。そして,児童の実態に即した言語活動を授業に取り入れていきたい。こうした言語活動を効果的に取り入れた授業実践をくり返すことによって,「確かな学力」の育成を図りたい。 また,今年度から新指導要領が完全実施となり,この新学習指導要領においても児童に生きる力をはぐくむことを目指している。さらに,国語科においては,実生活で生きてはたらき,各教科の学習の基本ともなる国語の能力を身につけることに重点を置いている。特に,言葉を通して的確に理解し,論理的に思考し表現する能力,互いの立場や考えを尊重して言葉で伝え合う能力を育成することを重視している。そのため,基礎的・基本的な知識・技能を活用して課題を探求することのできる国語の能力を身につけることに資するように,実生活のさまざまな場面における言語活動が具体的に例示されている。新学習指導要領がねらいとする生きる力をはぐくむことは今日的な課題であり,そのためには,児童の言語活動を充実させ,「確かな学力」を育成していかなければならない。いわゆる知識基盤社会といわれる変動の激しい現代社会をたくましく生きていくために生きる力は必要不可欠な教育課題である。児童に生きる力をはぐくむためにも本主題を設定した。 |
5 研究の内容 |
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(1) | 全国学力・学習状況検査,市の学力テストの結果など多面的に子どもの実態把握に努める。 (1学期は,市の学力テストの結果・日常の授業の様子やテストの結果等から学年・学級の課題を洗い出す。) |
(2) |
効果的な言語活動を取り入れた実践事例の収集と研究 |
(3) |
各学年の単元構成と取り入れる言語活動の整理 |
(4) |
子どもたちの論理的思考力や活用力を高めていくような言語活動を取り入れた授業実践や手だての研究をしていく。 |
6 研究計画 |
1 | 4月11日 | (月) | 今年度の方向性の確認 |
2 | 4月18日 | (月) |
推進委員会 今年度の研究内容について |
3 | 5月9日 | (月) |
今年度の研究内容について |
4 | 6月8日 | (月) | 研究主題・研究仮説について 「確かな学力向上プロジェクト」について |
5 | 6月13日 | (月) | 特別支援学習会 北杜市学力到達度検査の結果の分析 |
6 | 7月4日 | (月) | 授業研究(4年2組)学び合いと言語活動を取り入れた授業実践例として 各学年の単元構成と取り入れる言語活動の整理 |
7 | 8月17日 | (水) | 教育課程説明会還流報告会 教材分析と言語活動の検討【学年部会】 |
8 | 8月29日 | (月) | 研究授業の計画(指導案作り,教材づくり)【学年部会】 掲示物の作成【学習環境整備部会】 |
9 | 9月12日 | (月) | 指導案検討(高学年部会) |
10 | 10月3日 | (月) | 研究授業@(高学年部会) |
11 | 11月14日 | (月) | 指導案検討(低学年部会) |
12 | 11月28日 | (月) | 研究授業A(低学年部会) |
13 | 1月16日 | (月) | 研究授業のまとめ |
14 | 2月13日 | (月) | 研究のまとめと来年度に向けて |
15 | 3月5日 | (月) | 来年度の方向性 研究紀要作成作業 |
※研究推進委員会は,予定日以外にも必要に応じて開催。
※学年部会は随時開催。