平成20年度校内研究の概要

○研究主題
生き生きと学び、確かな学力を身に付ける子どもの育成
 −国語科・算数科における「授業改善プラン」を生かした授業実践を通して−
○研究の目標
 国語科・算数科・において、学力調査などの結果を分析し、どの児童にも確かな学力を身に付けさせるための「授業改善プラン」を考え、授業実践に生かす。
○研究仮説
「基礎的な知識・技能の習得と、それらを活用する学習を関連させた授業改善を行えば、どの児童にも確かな学力が身に付くであろう」
   ・国 語 論理的思考力を高めるような言語活動を工夫するとともに、学び合いの場を取り入れることによって、確かな学力が身に付くだろう
   ・算 数 問題解決的な学習過程を工夫するとともに、学び合いの場を取り入れることによって、確かな学力が身に付くだろう
   
○研究の方針
☆県教育委員会の研究指定校として
 昨年度実施された「全国学力・学習状況調査」は、2003年に実施された「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」(以降、PISAと記す)の結果の内、とりわけ「読解力」のスコアーが落ち込んでいたことを契機にしている。PISAが定義する「読解力」とは、「自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力」を指す。従来、国語科で指導してきた「読み取る力」とは異なり、読み取った内容を利用し熟考して、実生活や自己の可能性の発達に活用する能力にまで、その意味内容は拡大されている。具体的には「情報の取り出し」「解釈」「熟考・評価」「論述」等の内容を含む能力と理解される。(『平成19年度研究紀要』P9〜P16参照)
 文部科学省は、この能力が、現行学習指導要領がねらいとする「生きる力」「確かな学力」と同旨であるとし、主にPISA型読解力の実態を把握するため、全国の小学6年生と中学3年生を対象に先の調査を実施した。調査の結果は秋に公表されたが、予測通り、国語、算数・数学とも基礎的な知識・技能を問うテスト(いわゆるA問題)は高得点だったがPIZA型読解力・活用力を測定するテスト(B問題)の得点は低調だった。
 文部科学省は、同調査を実施すると同時に、PISA型読解力の向上に向けた研究・実践を展開することとし、「学力調査の結果に基づく検証改善サイクル確率に向けた実践研究事業」を立ち上げた。これを受けて県教育委員会では検証改善委員会を組織し、「確かな学力ステップアップ事業」を創設して県内10校を実践検証校に指定した。本校は、その内の1校である。
○研究の内容
 (1) 本校の調査結果を分析して傾向や課題を把握し、検証改善委員会作成の『結果改善のための手引き』等を参考に、授業改善プランを設定する。
 (2) 授業改善プランに基づいた授業実践を行い、その効果を検証する。
 (3) 検証をもとに授業改善プランに検討を加え、修正すべきは修正した上で授業実践を行う。 
 (4) 「(2)(3)」を繰り返し、検証改善サイクルを確立する。
○研究計画(平成20年度)
4月  7日 (月) 研究概要の確認
16日 (水) 研究組織の確定、授業実践計画の確定
25日 (金) 研究内容の共通理解を図る学習
5月 14日 (水) 3年国語指導案検討
23日 (金) 授業研究1 【国語 3年 進藤】
6月 13日 (金) 5年算数指導案検討
20日 (金) 授業研究2 【算数 5年 窪田】
27日 (金) 先進校視察(北杜市立高根西小学校)
7月 18日 (金) 研究推進委員会
24日 (木) 学力調査の先行分析、他
28日 (月) 学力調査の分析結果の検討、改善プランの検証、他
8月 8日 (金) 教育課程説明会環流報告
21日 (木) 2年国語指導案検討
29日 (金) 研究推進委員会
9月 3日 (水) 授業研究3 【国語 2年 小松】
26日 (金) 学力調査の結果分析
10月 8日 (水) 学力調査の分析結果の検討、改善プランの検証
15日 (水) 部会取り組み事項の実施の具体化について
17日 (金) 6年国語指導案検討
24日 (金) 授業研究4 【国語 6年 小松】
11月 4日 (火) 山特連授業研究会への協力
10日 (月) 先進校視察(岡谷市立岡谷東小学校)
19日 (水) 4年算数指導案検討
26日 (水) 授業研究5 【算数 4年 加藤】
28日 (金) 1年算数指導案検討
12月 10日 (水) 授業研究6 【算数 1年 長田】
19日 (金) 研究のまとめ
1月 9日 (金) 3年国語指導案検討
1月 16日 (金) 教科部会
23日 (金) 授業研究7 【国語 3年 山内】
2月 27日 (金) 来年度の取り組みについて


※授業研究は学年1回。国語・算数各3回、を予定。
※研究推進委員会は、予定日以外にも必要に応じて開催。
※学年部会・教科部会は随時開催。